(*過去旅 放出回)
昔から写真に撮られるのがなぜか好きではなくて、
=写真が好きでない
とずっと思っていた。
撮るのは楽しいと気づいたのは、ごく最近のこと。
そのためスマホを遡っても、過去の写真があまりない。
辛うじて残っているものが今や貴重に思えて、掘り返してみる。
(残っていると言っても気まぐれに撮ったものなので、旅のここぞというシーンの写真は無かったり、かなり歯欠け状態。)
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Marriott Bonvoyクレカのポイントで宿泊した、
<ザ・リッツ・カールトン日光>。
こっちを向けば男体山、あっちを向けば中禅寺湖、
というような贅沢な立地。
リッツ・カールトンといえば言わずと知れた外資ホテルだけれど、日光は"旅館"とも呼びたいような和モダン宿になっている。
日本の平屋を意識したような低層建築で、渡り廊下で棟を繋ぐような造りも、内装も、備品も、すべてに気品漂う。
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お部屋は木の温かみを感じる広々空間。
ターンダウンサービスがあって、夕方に出掛けて帰ってくるとまた違った雰囲気の部屋に変わっているのが2度美味しい。
テラスは広めで、私が泊まった部屋はマウンテンビュー。
日中と夜でそれぞれの良さ。
部屋のどこもかしこも素敵なのだけれど、中でも一番気に入ったのはこの広すぎるお風呂。
奥のロールカーテンを開ければ ドデーンと大きい窓越しに外の景色が見える。
ほぼ露天風呂。
ごくらく、ごくらく。
ちなみに日光では世界のリッツ・カールトンで唯一、温泉に入ることができる。
こんなにリッチな部屋風呂があるのに、別途温泉もあるなんて。
その温泉というのも、石造りの荘厳な空間で大変美しい。
石の教会にいるような、そんな空気感。
館内施設で言うともうひとつ。
渡り廊下を渡って辿り着くレストラン<Lakehouse>でテイクアウトしてきて部屋で食べたシュークリームが、やけに美味しかったのを覚えてる。
1個900円の、人生で1番高級なシュークリーム。
2人で1つを有り難く食べた。
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<ザ・リッツ・カールトン日光>と言えば、朝食が大充実しているので有名。
追加料金がかかるものの、「今回はポイント宿泊だったし」「これを食べずには帰れないし」ということで付けてもらった。大奮発。
レストランで食べればパンなど一部メニューがビュッフェ形式になるとのことだったけれど、のんびり食べたかったので部屋食を選択。
その貴族のような朝食がこちら。
メニューは和と洋から選べる仕組み。
夫は洋食派、私は和食派なので、和洋一つずつがテーブルに並んだ。
栃木県産の食材をふんだんに使った料理たち。
これはもう、お弁当箱というか宝石箱というか。
こんなに優雅な1日の始まりがあるんだ、世の中には。
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今振り返ると、せっかくのこんな非日常宿、
もっと余すことなく楽しめたんじゃないかと。
だからいつかまた、必ず。
(2023.2)